オバマ米大統領、シリアの人々に対して1.55億ドルの追加人道支援を発表 : 援助は「メイドインアメリカではない」

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2013年1月30日 -- Mr. Union

1月29日、米国のオバマ大統領は、シリア向けに1.55億ドルの追加人道支援を発表した。シリアに対する人道支援の総計は3.65億ドルに達し、 人道支援の規模としては、最大の供与国となるという。2011年から始まったシリアのアサド大統領の反体制運動への弾圧は、女性・子供を含む4万人以上の 死者、約250万人の国内避難民及び50万人以上の国外におけるシリア難民の発生という深刻な人道・難民危機を引き起こしている。

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オバマ大統領は、米国は、世界の各国と一緒に、アサド大統領の体制を終わらせ、シリアの民主化への移行を求めてきたと述べた。そのために、 米国は、アサド大統領と現体制を孤立させ、経済制裁を課し、「シリア反体制派会合」(Syrian Opposition Coalition)を、シリアの人々の正当な代表である事を承認し、虐殺の加害者に対する説明責任と、困窮するシリアの人々に対する人道援助の提供を求 めるよう、働きかけてきたという。

 

オバマ大統領は、米国の人道援助は、単なる『メイドインアメリカではない』」と強調し、「援助はアメリカ国民のコミットメントを反映させたものであ り、アメリカの援助とは、数百万人の人々のための食料やきれな水であり、アメリカの援助とは、ダマスカス、ダルアー、ホムスの数十万人の人々のための薬や 治療である。アメリカの援助とは、100万人のシリアの子供たちの予防接種であり、アメリカの援助とは、アレッポ、ホムス、デリゾールの50万人以上の 人々のための水の供給である。アメリカは、同盟国や協力者との取り組みを通じて、困窮する人々に対して、援助を提供していく」と述べた。

更に、今回、新たにオバマ大統領が承認した1.55億ドルの人道援助には、子供向けの衣料、高齢者向けの薬、小麦や小麦粉、毛布、ブーツ、ストーブといった物資も含まれるという。

日本政府は、昨年11月13日に、シリア反体制派会合が設立した「シリア国民連合(National Coalition for Syrian Revolutionary and Opposition Forces)」を歓迎するという外務大臣の談話を発表しており、昨年12月13日にモロッコにて開催された第4回シリア・フレンズ会合では、浜田外務政 務官が下記のステートメントを行っている。

  1. 我が国としては,フレンズ会合の一員として,本会合の直前となる11月30日に東京で第5回シリア制裁WG会合を主催,アジア初の開催として初参 加を含めた複数のアジア諸国からの参加を得て,これまでで最高となる67の国・国際機関が参加し,シリア体制側へ強いメッセージを発するとともに,シリア の人々に対する連帯の意を示した旨を紹介した。
  2. また,シリア政府による化学兵器の使用の可能性に関して深い懸念を示し,シリア政府に対してはいかなる場合においても化学兵器を含む非通常(ノン・コンベンショナル)兵器を使用せず,可及的速やかに関連国際約束の締結を求める旨表明した。

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