
イギリスエネルギー・気候変動省(DECC : Department of Energy & Climate Change)は26日、再生可能エネルギーの導入状況に関するデータを公開した。
それによると、太陽光発電の累積導入量は2013年第2四半期からの1年間で61%増、発電量は77%増となり、再生可能エネルギー導入拡大を推し進める結果となった。
再エネ増加の大部分を占める太陽光発電
2014年第1四半期時点での再生可能エネルギー全体の累積導入量は20.9 GWであり、1年前から2.7 GW(約15%)増となった。
太陽光発電は同期間において2,170
MWから1,311 MW(約61%)増加して3,481 MWとなっており、再エネ全体の約17%を占めているが、増加分は実に48.5%と約半数が太陽光発電となっている。
特に第1四半期に着目するとその傾向が強く、再エネ全体の増加分1.1 GWの約2/3が太陽光発電によるものであるが、ほとんどが大規模太陽光発電所(メガソーラー)であるとのこと。
5 MWを超える規模の太陽光発電所については、来年4月に政府が再生可能エネルギー購入義務(Renewable Obligation)の対象から外す意向を示しており、それを見据えた駆け込み需要としての側面も無視できない。
発電量の約2割を占める再生可能エネルギー
発電量についても、水力発電を含む再生可能エネルギー全体では18.1 TWhとなり、前年の12.7 TWhから5.4 TWh(約43%)増加した。結果として、再エネ以外も含めた全体の発電量の19.4%、約2割を占めるまでになっている。
太陽光発電に限ると、2013年第1四半期に166 GWhであったのが、2014年第1四半期には294 GWhとなっており、約77%増となった。
累積導入量の増加に伴い発電量も大幅に増加しているが、エネルギーミックス全体の発電量からすると1%にも満たない状況には変わりがない。再エネによる発電量の増加は、好風況による風力発電、降雨量増による水力発電の寄与が大きいという。