独Manz社、CIGS太陽電池モジュールの製造設備を一新しコストを削減

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2014年3月20日 -- Mr. Union

ドイツの太陽電池モジュールメーカーであるマンツ(Manz)社は、CIGS太陽電池モジュールの製造設備を一新し、製造コストを市場平均から10%削減したことを明らかにした。

ZSWとの共同研究により、コスト削減と変換効率向上を実現

マンツ(Manz)社は、ドイツの研究機関ZSW(Zentrum fur Sonneenergie und Wasserftoff-Forshung : 太陽エネルギー及び水素研究センター)と共にCIGS太陽電池の研究開発に取り組んできた。プロジェクトコストは1,660万ドル(約17億円)にのぼ り、その半分はPhotovoltaics Innovation Allianceを通じて環境省より資金提供を受けている。

変換効率については、昨年10月にセル変換効率20.8%を記録(参考 : ZSW、CIGS太陽電池セル変換効率20.8%を達成)。現時点での同社製品のモジュール変換効率は14.6%であるが、数年以内に16~18%を達成可能としている。

また量産化にあたって課題となるコストについても、市場平均と比較して10%減を実現。安価な物質を使用しながらも、モジュールのコーティングプロセスの処理スピードを倍増させているという。

製造プロセスの見直しによりコスト削減を実現

今回の設備改良にあたってのポイントは3点ある。1つは、CIGS層の蒸着プロセスの処理能力を倍増させたこと。これにより、必要となる設置スペー スが半分になっている。2つ目が、バッファー層の蒸着プロセスを、それまでの単一工程から連続工程へと変更したこと。これにより、投資額が約半分となって いる。

また、レーザーの使用範囲を拡大したことにより、変換効率が0.5ポイント上昇しており、上記の製造コスト削減と合わせてマンツ(Manz)社のCIGS太陽電池モジュールの競争力強化につながっている。

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