
中国の大手再生可能エネルギー企業であるハナジー(Hanergy)社は、子会社の独ソリブロ(Solibro)社がCIGS太陽電池セルの変換効率20.5%を達成したことを明らかにした。米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の認証も受けている。
ソーラーフロンティア、ZSWについで20%代を達成
現時点でHanergy社、Solibro社双方のプレスリリースには掲載されていないものの、各報道によると、Solibro社がCIGS太陽電池の変換効率20.5%を達成し、既に米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の認証も受けているという。
Solibro社は昨年12月に、5 cm四方(25 cm2)の実験セルにおいて変換効率19.6%を達成している。今回は、前回より小さい1 cm四方(1 cm2)の実験セルを用いての記録達成であり、0.9ポイントの改善となった。CIS/CIGS系太陽電池としては、日本のソーラーフロンティア社が同じく実験レベルにおいて20.9%の記録を保持している。
買収した各社資産の活用が進む
Hanergy社は現在、中国国内においてSolibro社の技術を用いた量産体制の構築を進めているが、これにより垂直統合型の太陽光発電プロバ イダーを目指している。Solibro社とともに買収されたMiaSole社の技術も活用するとされており、これまで買収してきた数々のCIGS関連企業 のノウハウ・資産の利用が進んでいる。