ドイツ、有機薄膜太陽電池研究開発に22億円を投入

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2013年11月16日 -- Mr. Union

ドイツ連邦教育科学研究技術省(Federal Ministry of Education and Research : BMBF)は、有機薄膜太陽電池(OPV)の研究開発プロジェクトに3年間で1,600万ユーロ(約22億円)を投じることを明らかにした。

10社がコンソーシアムを結成、有機薄膜太陽電池研究プロジェクトPOPUPを立上げ

今回、ドイツ大手の化学品・医薬品メーカーであるメルク(Merck)社が主導し計10社によるコンソーシアムを結成、有機薄膜太陽電池の研究開発プロジェクト、POPUPを立ち上げた。

プロジェクト全体の予算は3年間で1,600万ユーロ(約22億円)、このうち820万ユーロ(約11億円)はドイツ政府BMBF(連邦教育科学研究技術省)が拠出し、残りはコンソーシアムの各社が負担するという。

POPUPプロジェクトはその目的として、コスト競争力の高い工業用プリント・コーティングプロセスにより、より変換効率が高く安定した有機薄膜太 陽電池の素材を開発することを掲げている。さらに、新しいデバイス構造を開発することにより、フレキシブルタイプ、リジッドタイプ、半透過型、非透過型と いったモジュール開発も行うとのこと。

太陽電池の適用範囲の拡大を目指す

POPUPプロジェクトでは、中長期的にコスト競争力を実現した大量生産を行い、様々な場所への太陽電池導入を目指している。

一例として、自動車の電子機器への電源供給、独立電源型ビルや設備、非常通報システム、交通誘導システム等への導入を挙げている他、娯楽目的での活用、コンシューマー向け電子機器の充電にも活用できるとのこと。

日本では三菱化学が有機薄膜太陽電池の研究開発を行い、研究レベルで変換効率11.7%を実現している。仙台市と共同で実証実験を行っている他、竹 中工務店も窓に取り付けるルーバーへの有機薄膜太陽電池導入に関する実証実験を行っており、日本でも研究開発の取り組みが進んでいる。

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