独Manz社、ZSWのCIGS太陽電池セル製造技術の独占利用権を取得

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2013年10月30日 -- Mr. Union

Manz社は、ドイツ研究所ZSWのCIGS太陽電池セル製造技術の独占利用権を取得した。ZSWは今月24日にCIGS太陽電池セルの変換効率20.8%を達成したばかり。

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CIGS太陽電池モジュールを製造するドイツのマンツ(Manz)社は、同じくドイツの研究所ZSWのCIGS太陽電池セル製造技術の独占 利用権を取得したことを明らかにした。ZSWは、24日にCIGS太陽電池セルの変換効率20.8%達成を公表、プレスリリースにおいてモジュール組立プ ロセスの最適化に取り組んでいると述べていた。

ZSWのCIGS関連技術の独占利用権を取得

ZSWは24日、同研究所が開発したCIGS太陽電池セルの変換効率が20.8%に達し、フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所 (Fraunhofer Institute for Solar Energy Systems : ISE)の認証も公式に受けていることを公表((参考 : ZSW、CIGS太陽電池セル変換効率20.8%を達成)。研究レベルであるものの、現在市場で主流である多結晶シリコン太陽電池の変換効率を上回ったとして話題になっていた。

今回記録を更新したCIGS太陽電池セルは、マンツ(Manz)社とZSWが共同開発した共蒸着プロセスを用いて製造されたが、今回新たにマンツ社がZSWの技術の独占利用権を取得するに至った。

太陽光発電のコスト削減の鍵となる、CIGS太陽電池の変換効率

CIGS太陽電池はコスト削減の可能性が高く、太陽光発電コストの削減の鍵となるとの見方もある(参考 : CIGS太陽電池が太陽光パネルの製造コスト削減において重要に)。しかしながら、結晶シリコン系太陽電池に変換効率で及ばず市場で苦戦を強いられてきた。

変換効率の向上がCIGS太陽電池の大きな課題として残っていたわけだが、今年1月にはスイスの研究所EMPAがフレキシブルタイプのCIGS太陽電池セル変換効率20.4%を達成(参考 : スイス研究所がフレキシブルCIGS太陽電池セルで変換効率20.4%を達成)。それに続く形で、今回ZSWが開発したCIGS太陽電池セルが多結晶シリコン太陽電池セルの変換効率を上回ったことは、一つの大きなマイルストーンとして捉えることができる。

マンツ(Manz)社の創設者でCEOであるディーター・マンツ(Dieter Manz)氏は、今回の記録達成はマンツ社のみならず業界全体にとっても重要なステップであり、多結晶シリコン太陽電池に対する唯一の欠点が解消されるこ とで、コスト競争力のあるCIGS太陽電池の市場シェアが大幅に伸びるだろうと述べている。

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