太陽光発電、2025年までにガス火力発電と同等の発電コストを達成か – Lux Reseach社予想

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2013年12月13日 -- Mr. Union

調査会社のラックス・リサーチ(Lux Research)社は、2025年までに太陽光発電がガス火力発電に対してコスト競争力を持つとの見方を明らかにした。

太陽光発電のイニシャルコストの削減、および天然ガス生産への障壁の存在

ラックス・リサーチ社によれば、各種補助制度の適用を受けない大規模太陽光発電所の発電コスト(LCOE)と、コンバインドサイクルガスタービン発 電(CCGT)の発電コストの差は、世界の主要な10の地域において2025年には1 kWhあたりわずか0.02ドル(約2円)にまで縮まるという。

その理由として、太陽光発電の初期導入コストが下がることによってコスト競争力が高まること、およびEUにおける水圧破砕法への反対や、南米における高い初期コストなど、シェールガス生産において各種障壁が存在することを挙げている。

太陽光発電の初期コストは、2013年の1 Wあたり1.96ドルから、2030年には1.20ドルと、39%下がると見ている。モジュール変換効率の向上がその主要な理由とのこと。

また、太陽光発電が単独でコスト競争力を確保するまでの段階において、太陽光発電とガス火力発電のハイブリッド発電所の導入も増えると予測。安価な 天然ガスを組み合わせることで発電コストを下げるとともに、出力を安定させることが可能となり、高価なインフラ整備を行わずに、太陽光発電の導入量を増や せるとしている。

太陽光発電の補助制度からの脱却が鍵

ラックス・リサーチ社の分析によれば、天然ガス価格が百万BTU(MMBtu)あたり4.90ドルから9.30のレベルを推移すれば、日射量の多い地域では早ければ2020年には太陽光発電がガス火力発電に対してコスト競争力を持つという。

天然ガス価格が7.90ドル/MMBtuを超えるという最も考えられるシナリオでは、2025年までに分析対象となった10地域全てにおいて、太陽光発電がガス火力発電に対して価格競争力を持つとのこと。

しかしながら、中国やアメリカ、日本といった市場で各種補助制度が終了してしまえば、太陽光発電がそれ単体でコスト競争力を確保することは不可能と指摘。

企業は多様な地域に展開することでリスクを下げるとともに、ガス資源の乏しい地域への転換、太陽光発電とガス火力発電のハイブリッドシステムの開発といった対策が必要であるとしている。

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