米SolarCity社、タンザニアの独立電源型太陽光発電サービスを提供するOff-Grid Electricに700万ドル出資

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2014年3月25日 -- Mr. Union

米最大の太陽光発電設置事業者であるソーラーシティー(SolarCity)社が、タンザニアで独立電源型太陽光発電サービスを提供するOff- Grid Electric社に出資することが明らかになった。他のベンチャーキャピタルと共同で出資し、出資額は700万ドル(約7億円)。

独立電源型太陽光発電を用いて非電化地域に電力供給サービスを提供するOff-Grid Electric社

今回ソーラーシティー(SolarCity)社が出資するのは、アフリカのタンザニアにおいて独立電源(オフグリッド)型太陽光発電を用いた非電化地域への電源供給サービスを提供するオフグリッド・エレクトリック(Off-Grid Electric)社。

同社の特徴は、電化の手段として独立電源型の太陽光発電システムを使用する点に加え、ユーザーはシステム導入に関わる初期コストを負担せず、電気の使用量に応じて費用を支払う点にある。

さらに、費用の支払は携帯電話を用いた決済システムによって行われ、希望する電気の使用量に応じてユーザーは前払い(プリペイド)を行う。アフリカ諸国では携帯電話をはじめとして様々なサービスをプリペイドで使用するが、その様な慣習に対応しているのが特徴的だ。

同社のサービスは最低月額5ドルから使用でき、既にタンザニアやその周辺国に10,000ユーザーを抱えているという。

全世界で14億人が電力サービスを使用できず

Off-Grid Electric社のビジョンは10年間でアフリカ全土に太陽光発電を用いた照明を普及させることであるが、全世界には近代的な電力サースを利用できない人々が14億人もいるとのこと。

またタンザニアにおいても、全家庭の85%とほとんどの家庭が電力無しでの生活を送っている。この様な非電化地域では照明に灯油ランプを用いており、これらを太陽光発電を用いたライトに置き換えれば、よりクリーンで安価に生活の質を向上させることができる。

SolarCityの参入により、さらなる投資促進が期待される新興国の独立電源型太陽光発電市場

ソーラーシティー(SolarCity)社は、昨年12月にも似たようなプロジェクト「Give Power Foundation」を立ち上げている。これは、2014年の同社の住宅向け太陽光発電導入量1 MW毎に、非電化地域の学校にバッテリー付き太陽光発電システムを寄付するというものだ。

しかしながら、今回は事業会社への出資という形で本格的に新興国の独立電源型太陽光発電市場に参入することになる。Off-Grid Electric社へは、CEOのリンドン・ライブ(Lyndon Rive)氏が経営陣として加わる。

今回の700万ドルの出資には、SolarCityの他にもVulcan CapitalやOmidyar Networkといったベンチャーキャピタルも参加。さらに過去6ヶ月間にKhosla Venturesをはじめとした各社が1,300万ドルを同様の事業を行う企業に出資しており、関連企業への投資額は2,000万ドル(約20億円)に達 している。

SolarCityはOff-Grid Electric社と同じく、ユーザーが太陽光発電システム導入の初期コストを負担する必要がないというビジネスモデルにより取扱量を拡大してきた。この ようなビッグネーム企業が参入することにより、新興国の独立型太陽光発電市場の活性化が期待されている。

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