
ドイツのCIGS太陽電池モジュールメーカーであるソラリオン(Solarion)社は、フレキシブルタイプの薄膜CIGS太陽電池モジュールの製造を開始したことを明らかにした。
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厚さ0.7mmのアルミシートを用いたフレキシブルCIGS太陽電池モジュール
ソラリオン社が開発したフレキシブルCIGS太陽電池モジュールは、基盤に厚さ0.7mmのアルミニウムのシートを使用。アルミニウムシートは太陽 電池部分より大きく設計されているため施工性が高く、また同時に各種屋根材・防水材に合わせた穴を開けない施工方法も準備しているとのことである。
大きさは縦1350 mm、横875 mmであり、重さは1m2あたり3.8 kg、取り扱いが容易で重量制限のある屋根にでも広く設置が可能という特徴を備える。出力は65 Wと80 Wの二種類で、より出力の大きいモジュールは2014年中のリリースを予定している。
今年3月には破産申請
ソラリオン(Solarion)社は2012年7月に、パネルタイプのCIGS太陽電池モジュールの製造を開始。総額8,000万ユーロ(約115 億円)を投じ、年間生産能力20 MWの工場を建設し、2013年中にはフレキシブルタイプのCIGS太陽電池モジュールの製造も予定していた。(参考 : ドイツのソラリオン社が薄膜CIGSモジュールの製造を開始)
しかしながら今年3月には自己破産を申請。管財人とともに再建計画の策定を行った結果、今年7月には自立再建を完了し、当初の予定通りフレキシブルタイプのCIGS太陽電池モジュールをリリースするに至っている。