米国オバマ大統領、銃規制対策案を発表

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2013年1月18日 -- Mr. Union

1月16日、米国オバマ大統領は、銃による暴力を減らし、子供と地域コミュニティの保護するための規制対策案を発表した。規制対策案は、下記の4つの法案と、23の大統領令が含まれる。

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  1. 危険人物に銃器が渡らないよう、抜け穴をなくすための銃購入の際の身元確認の徹底
  2. 軍用アサルト銃及び10弾以上の大容量弾倉の販売の禁止
  3. 学校の安全対策強化
  4. 精神衛生記録の照会の改善

オバマ大統領と、ジョー・バイデン副大統領が、記者会見の発表を行い、発表を終えると、オバマ大統領は、その場で署名をした。

オバマ大統領は、銃購入の身元確認は、銃器販売者に法律上、規定されているが、過去、14年で、150万人の不適切な人物に銃が渡っているとし、その理由として、銃器購入の4割が、銃器販売者によって、身元確認がなされていない事を指摘した。

今回の規制対策案は、昨年12月に、米東部コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で起きた銃乱射事件を受け、ジョー・バイデン (Joe Biden)副大統領率いる銃と犯罪に関する管轄の特別委員会が中心となり、オバマ大統領によってまとめられた。同事件は、子供20名が死亡、教職員が6 名、計26人が死亡した事件で、米国の銃社会の問題が浮き彫りになっている。

会見の中で、ジョー・バイデン副大統領は、規制対策案をまとめるにあたり、オバマ政権の閣僚らと一緒に、229グループとの代表者との会談を重ねた という。会談の相手は、警察当局、公衆衛生局、銃規制当局、銃擁護団体、スポーツや狩猟団体、宗教関係者、上院・下院の議員、市長、州知事、郡の官僚等、 更には銃乱射事件の犠牲者・関係者まで、多岐に渡る。

バイデン副大統領が、会談した人々の一人には、2007年バージニア工科大学銃乱射事件の生き残りであるコリン・ゴッダード氏(Colin Goddard)も含まれる。

ゴッダード氏は、自らを、凄惨な銃乱射事件の教室の中で生き残った「ラッキー・セブン」の一人と呼び、その日、犯人より4回撃たれ、弾丸の3発は、 未だに体に残っているという。バイデン副大統領が「我々は何をすべきだと思うか」という問いかけに対して、ゴッダード氏は、「あのことが私に起きたから、 私はここにいるのではないのです。私がここにいるのは、あの時、起きたことが、私だけでなく、今も他の誰かに起き続けているからです。だから、我々は、こ の問題に対して、何かやらねばならないのです。」と述べたという。

ホワイトハウスの記者会見場に駆けつけていたゴッダード氏に対して、バイデン副大統領は、「コリン、約束した通り、我々はやる。これが我々の意思だ」と呼びかけた。

オバマ大統領によると、先月の事件発生から、既に銃による死者は、900人を超えているという。オバマ大統領は、銃の暴力の問題に対して、「例えで きることが一つしかなくとも、例え救える命が一つしかなくとも、我々にはやらねばならない義務がある」と述べ、議会に対して、銃規制対策の法案を、速やか に通過させるように、呼びかけた。しかし、銃規制に反対する人々は、武器を所持する権利を認めた合衆国憲法修正第2条に抵触すると反発を強めており、規制 対策の法案が、米国議会を通過できるかは、不透明である。

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